ヘリオセントリック占星術で使う「地球星座」の活かし方とは?

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まだ研究が進んでいないものの、なぜだかしっくりくる感じがして、当ブログでも取り扱っているヘリオセントリック占星術(太陽視点の星占い)。

中でも私を始め、多くの方が読んだであろう「地球星座占い」「ヘリオセントリック占星術」という本は、オカルトや各占術について多くを記し広めてこられた松村潔先生の著書です。

ジオセントリック(一般的な星占い)でいう太陽星座(私は〇〇座の部分)に対して、180度対向に位置する星座の性質を取り入れることで、人生に創造性や積極性が生まれるとおっしゃっているわけですが、簡単に当ブログでも書籍の紹介と合わせて、概要だけまとめてみようかと思います。

参考書籍

ジオセントリック占星術は個人の人生を追うものだからこそ、主観的世界で可能性が閉じてしまうかもしれない

生まれた時、太陽が12星座のどの位置にあったのか?

そこから太陽系の星の動きを切り取ったのが、チャート図と呼ばれる星占いで大切な配置図となります。

これは当たり前ではありますが、地球で生まれ生活しているために、場面(ハウス)、天体(性質)によって、実に幅広く具体的なことが判明します。

(その分、複雑でどこまでも読み込めてしまうし当てはめようと拘って捕われやすい占いでもあるかもしれませんが)

ジオセントリックでわかること

  • 個人の肉体から見た世界がわかる(個人の性質才能、環境や状況)
  • 地球の中心に自分がいるという前提(常に「自分」対「世界」)
    天動説(地球を中心に天空が動いている)を採用している
きなこ

きなこ

長い歴史を誇り、各地に政治的影響で占術が広まったり廃れたりと混迷を極めながら現代まで学ばれ、研究されている占術のひとつであり、学問でもあります。

そのため、実用的でもありエンタメでもある占い。
それが星占い…ジオセントリックかもしれませんね。

地球を中心にすることは「適応へのライフスタイル」。太陽を意識することは「創造へのライフスタイル」

なかなか難しいのですが、私達が通常使う星占いで口にする「太陽が〇〇座」というのは、あくまでも地球から見上げた太陽の性質です。

けれども本当は、太陽は自ら熱を放ち輝く太陽系唯一の恒星。

地球よりもエネルギーが強く、太陽系の本当の中心となる星です。

星占いで大切なのは、12のサイン…星座という、太陽系の天体のように動かない遥か彼方の星々を「神」に見立て、そこから「象意」を汲み取って読み解くこと。

この基準があって初めて私達は、特徴立てて考えることができますが、実際には「太陽が太陽系の中心」なので「12の内1つの性質しか持っていない」はずがありません。

あくまで私達が「地球から見るために」、12に分割した一つの側面(生まれた時、地球から見上げた瞬間)が、そのサイン(方角)であったというだけです。

よって、肉体から見上げ認識できる性質がひとつだけであっても、太陽からすればそれは本質ではないということになります。

きなこ

きなこ

既に言っていることが難しいですね…!

ようするに昔は、地球にいる自分は動かない前提で、周りを巡る太陽からサイン(星座)の影響を受けていると感じていたけど、実際は太陽が中心だから12サインとかそもそも関係ないと…?

『私達は無色透明の太陽に12サインの色をつけて見ている』

これは、とても衝撃的な見解でした。

太陽という意識から生まれ、そして地球で肉体を持って生まれた私達は、地球に適応するために各天体やサインのエネルギーを使い、地球上で自己を意識しながら生きているのだとすれば、それは自分が自分であることを楽しむことであり、認識するために必要なことであったのでしょう。

確かにジオセントリックは、「適応へのライフスタイル」を示すものなのかもしれませんね。

ジオセントリックとヘリオセントリックを考えてみる

  • ジオセントリック
    →主観的。自我(エゴ)。
    一部をピックアップするために個人の認識できる範囲での世界に捕らわれがち。
    「個」の発展のみ。

    太陽の性質を使って地球から離れようとする(太陽星座は「方向性」を示す)
  • ヘリオセントリック
    →俯瞰的。非我、他我。
    太陽から生まれた意識が、地球で何をするために生まれたのか考える。
    宇宙の意識を取り込むことで創造的に生きる。

    地球星座を意識することで、エゴ(我)に支配されない宇宙の意識を取り入れる。

きなこ

きなこ

どちらか一方だけでは行き詰まりやすく、特にジオセントリックを意識すればするほど「個」が協調されてしまうように感じました。

※ちなみに松村潔先生が「ヘリオセントリック占星術」内で引用している文章は、Philip Sedgwick氏の「The Sun At The Center: A Primer on Heliocentric Astrology (Llewellyn Modern Astrology Library)」のようです。

英語が読める方はぜひ!(私は翻訳にかけないとわからないのですが…!)

広い視野、意識を使って人生の閉塞感を打ち破るために

誰しもが目指す方向性に「太陽星座」を用いるであろうことが、これらの書籍には記されております。

ジオセントリックが地球という舞台において、主観的で具体的であるからこそ実用的な分、しかしその弊害について以下3点が書かれています。

1.個人の視点にとらわれる
2.人とのいさかいが起きやすい
3.個人の感情を重視しすぎる

これらの限界は、多くの人々が占いへ相談する「原因」そのものですよね。

これらの悩みが尽きないからこそ、占い師は(ここでは星占い師と考えてみます)、プラスαのアドバイスとして、相談者様へ本人の経験や心理学、法律の知識、コミュニケーション技術などを駆使していることでしょう。

きなこ

きなこ

でも、ジオセントリックでわかる通りに生きていくと、いつまで立っても「肉体を持つ個人」として、この3つの悩みが尽きないのでは?という不安を感じますよね…

そこで取り入れたいものは、太陽星座の対向のサイン。

ヘリオセントリックという地球視点の考え方のようなのです。

太陽の光線が地球上に当たるよう、わたしたち個々人は太陽の光を地球に持ち込むための活動を行う使命を追っている、という考え方が基本になります。[…]
もちろんこの太陽の光線というのは、物理的な意味ではありません。太陽があらわすのは、無から有を生み出す創造性です。つまり地球上にあるさまざまな素材を活用して、人生の中で創造的な試みをしていくことを意味します。

地球星座占い(P20)

ここで引用させていただいた『創造性』というものが、私達が生きる上で陥る様々な壁や閉塞感に対して、ヒントとなるエネルギーではないでしょうか。

ヘリオセントリックを取り入れることで生まれる特徴

1.人生に対する「積極性」
2.地球に生まれた「使命」への気づき
3.天運や敵という存在の消滅
4.新しい時代への生き方のヒント、そして他者といがみ合わなくこと

限られたもの、限定的な見方…主観という狭さから、宇宙規模の視点を手に入ることで、打開策や基盤となる考え方に変化をもたらしてくれるそうです。

それは、これから時代が移り変わっていく、変わっているという今だからこそ、ぜひとも取り入れたい「新しい情報」として価値があるのではないでしょうか?

魂は太陽系を旅している〜太陽から地球そして太陽系の外へ〜

興味を持たれた方は、詳しくは書籍をご確認いただきたいのですが、

・太陽(意思)→水星→金星→地球→火星→木星→土星→天王星→海王星→冥王星

というルートを旅しているのではないかと記述があります。

日々、私達が目指すのは太陽星座的な方向性と考えられていましたが、実際には肉体を離れると、私達の魂という意識は星々を巡り太陽系の外…宇宙へ向っているようなのです。

(この辺りはとてもスピリチュアル的な考え方ですよね)

宇宙には意識が有り、太陽系の中心に位置する太陽にも意識がある。

太陽系の中心である太陽から、その意識は次第に分割され、各天体、そして天体の衛星へと意識に階層があることを、特に「ヘリオセントリック占星術」の中では詳しく解説されていました。

きなこ

きなこ

この辺りになってくると、一層のスピリチュアルとオカルティズムへの知識が必要となってくるので、ちょっと私には難しいなと感じましたが、それでも肉体的(ジオ)性質と、魂的(ヘリオ)目的の違いがありそうなことに気がつけたことは、とても良い刺激でした!

地球星座と太陽星座は相反しない。使い分けることでよりよい人生を切り開いていこう!

https://pixabay.com/images/id-745988/

自分の「地球星座」を知りたい場合は、「太陽星座」の180度反対側の星座を考えれば、知ることができます。

地球星座と太陽星座

  • 牡羊座⇔天秤座
  • 牡牛座⇔蠍座
  • 双子座⇔射手座
  • 蟹座⇔山羊座
  • 獅子座⇔水瓶座
  • 乙女座⇔魚座
  • 天秤座⇔牡羊座
  • 蠍座⇔牡牛座
  • 射手座⇔双子座
  • 山羊座⇔蟹座
  • 水瓶座⇔獅子座
  • 魚座⇔乙女座

もともと「太陽星座」が当たっている(意識できる)と感じるのでしたら、もしかしたら思い込んでいる部分が大きいのかも知れませんし、現在進行形で、肉体の影響が大きいのかも知れませんね。

あまり不便や違和感などを感じていないのならば、特別意識していく必要なないのかもしれませんが、もしも「地球星座」の方が『当てはまる!』と感じるならば、すでに創造的な生き方、視野というものを感じられていることでしょう。

「魂」とは、目に見えないものだからこそ、個人の感覚でしか存在を考えることができないものですが、今、こうしてこの記事を読み、知りたいと感じたのだとしたら、「今」があなたにとって、太陽の意思、「地球星座」のエッセンスを取り入れるタイミングかもしれません。

きなこ

きなこ

対抗する星座は、相反するようでいて、補完する関係です。
たとえば私は、太陽星座「双子座」のため、身近な情報収集や分析を生きる方向性として使用しますが、手が届く範囲の情報ではいつか限界を迎えます。

その時に必要となるのが、対向の「射手座」です。横に広げてアンテナを張る双子座の動作から、上空高く、思想や理念を用いて広い視野や目標を立てる力が役立つということですね。

あえて意識していなかったことを取り入れることで、自分にとっての『不足』あるいは、『地球で発揮する本当の性質』に気づくことができる「地球星座」。

もしも「ジオセントリック」での占いが「当てはまらない」と感じているならば、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

他にも気になるヘリオセントリックチャートならではのポイント

他にも「ヘリオセントリック」ならではの特徴がいくつかあります。

  • 「月」は太陽から見れば「地球」と同じ位置なので使わない
  • 「水星」「金星」「火星」あたりの天体の配置が異なる
  • 太陽視点のため、「ハウス」がない
    (あえて読むなら「地球星座」を1ハウスとする)

本能的に備わった性質と、魂が望む性質の違いと言いましょうか。

チャート自体は、Astro.comで簡単に出せるので、調べてみてもいいかもしれませんね。

Astro.comでのヘリオセントリックチャート図の出し方

  1. STEP

    Astro.comで「円形チャート」タブを選択

    ※登録が初めての場合は、先に「名前、姓名、性別、誕生日、出生時間、国、地域」を登録しましょう。

  2. STEP

    「黄道帯とハウス分割法のオプション」で「太陽中心の獣帯」を選択
    ※上記文面の左に「+」がある場合、クリックすると選択項目が表示されます。

    ※月も表示されていますが、地球と同じ度数で表示されていることがわかります。

ヘリオセントリックチャートを読む場合、従来の象意をさらに一段階大きな意味、概念としてふくらませる必要があります。

そこにはエゴ(自我)を含まず、純粋な意味を求められるようです。

まだ資料が少ない占術だからこそ面白いヘリオセントリック

このように、チャートも出せるサービスはあるのですが、日本語の書籍は松村先生くらいしか出しておられないのが実状のヘリオセントリック占星術と「地球星座」。

魂や意識、というスピリチュアルワードも大部分を締めているため、古くも有り新しくもある占術のように感じます。(なにせ現実問題に対しては、卜占と通常のジオセントリックで事足りますからね…)

ですが、従来の星占いに違和感を感じる方や、もう少し違う視点が欲しい(なにせ天動説を採用しているので…)という方には、刺激的であることに違いないと思います。

オススメな人

  • 新しい自分(本来の自分とも言える)の性質を知りたい
  • 自分の人生に対して方向性を知りたい(そろそろ壁を感じている)
  • そもそも普通の星占いで「当たっている」と感じたことがない
きなこ

きなこ

私もこのような見解、情報を踏まえた上で、別のヘリオセントリック占星術を用いておりますが、これはこれで当たっている気がするので面白いです!

私の惑星意識も、意外と発達しているのかもしれませんね…!

ご自分でもヘリオセントリックという占星術を勉強したい。
太陽視点という考え方を知りたいという方に、オススメの書籍であると感じています。

ぜひ、ここまでお読みになって興味が湧きましたなら、お手にとってみてくださいね。

ちなみに「わたしの運命がわかる地球星座占い」に関しては、絶版のため価格が高騰しています。古本での購入となると思いますが、高額すぎる場合は気をつけてください!
(読みやすいですが、「ヘリオセントリック占星術」でも各サインと天体について語られていることは概ね同じです。やや前後の話が難しいですが…)

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