書く瞑想とも言われている「ジャーナリング」。
瞑想が難しい。
自分の気持ちがよくわからない。
ネガティブな気持ちでいつもいっぱい。
不安で眠れなく。
といった方々に真っ先に取り入れていただきたい方法です。
このジャーナリングによって、まずは「頭の中で考え続けてしまうこと」や「ひっかかり続けていること」を吐き出してみましょう。
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人は1日に1.2万〜6万回も考えている
アメリカの国立科学財団(National Science Foundation)の研究によると、人は一日あたり1.2万から6万回も思考を行っているそうです。
そしてその思考している内容の9割は、前日と同じ内容を繰り返しているとか。
きなこ
新しいこと、全然考えていないんですね…!びっくり!
しかし、実際に自分が占いをする側に回って感じるのは、「確かに皆、同じ質問、同じ悩みを抱えて生きている」という点。
- 人間関係の悩み(家族や恋愛、学校、職場)
- お金の悩み
- 健康の悩み
- 将来への不安
- 仕事の適正の悩み
カテゴリ分けをするなら、基本同じであり、しかも数日から数ヶ月に渡って、「同じことを悩み続けている人が占いを頼る」という印象です。
確かに、毎日思考している内容が、ほとんど前日で悩んでいたことだったとしたら…
悩みで胃が痛い人
なんにも変われなくない?解決できるの?
きなこ
ですよね。なんとか今よりも「良くなりたい」と思っているのに、ずっと同じことを考え続けて、つらいことばかり思い出していたら…。これは確かにしんどいです!
だからこそ、まずは一旦、「脳内でぐるぐるしているもの」を吐き出す必要があるのです。
ジャーナリングと日記の違い
「良いこと」「感謝すること」を毎日、日記に書いています!という方もいらっしゃるかと思います。
それはそれで続けていただいて構いませんが、今回は「まずは混乱している頭の中から、吐き出すため」のworkです。
日記は、時系列にそって「いつ、誰が、何を、どうしたか」といった起承転結のある文章を書くものです。
しかし、ジャーナリングは異なり、「とにかく頭に浮かんでいることを書きつづる」ものです。
書く目的が違い、ジャーナリングの方が書き散らせるという点で、気楽に取り組めるのではないでしょうか。
日記とジャーナリングの違い
- 日記→その日にあったことを時系列や起承転結を意識して綴る。読み返せるもの。
- ジャーナリング→その瞬間に頭に浮かんでいることを書き出す。読み返さない。
悩みで胃が痛い人
思いついたまま書けばいいなら、すぐにできそう!
それではさっそくやってみましょう!
ジャーナリングのやり方(必要なものと手順)
スマホやPCに入力するのではなく、しっかり手を使って書いてみましょう。
- STEP
集中できる場所で、紙とペンを用意する
・自室でやるのが1番ですが、場所が用意できなければ、他人の目や話し声が気にならないところでやってみましょう(ご自身が集中できる環境であればOK)
・紙は保存していく必要はありません(特にネガティブなことを吐き出す場合)
・B4~A4くらいのサイズであれば、ノートや手帳でなくとも大丈夫です
・ペンは書きやすいものを使いましょう - STEP
最初は5分を目安に書いてみる
(足らないなと感じたら、10分、15分と増やしてみて)・書くところがなくなったら終わり!でも大丈夫です。書き終わりを設定しましょう。
※最初は5分くらいに時間を定めて集中してみるといいでしょう(意外と疲れてしまうかも)
・誤字脱字や文字のサイズなど気にせず、とにかく「なんでも」思いついたまま書いてみましょう
・全く思いつかなければ「思いつかないな」という気持ちを書いてみましょう - STEP
時間が経ったら一息休憩を!
コーヒーでも飲みながら、ぼーっと書いたものを観察してみる・書けたらちょっと休憩してみましょう。
集中しているとなんとも言えない疲労感や、達成感を感じるかもしれません
・一息つきながら、書いたものを眺めてみましょう(内容、文字の状態など)
・どんなことを考えていたのか、書き出してみてもまだその感情は残っているのか?など、フラットな気持ちで眺め、観察してみます - STEP
終わったら捨ててしまおう(ネガティブな言葉が多ければ、破り捨ててみると◎)
・良いことや、やりたいことといった内容であれば、スクラップしたり、改めて手帳に書き写してから捨てても構いません
また、ジャーナリングを行う際には、
- 不安で眠れないなど→夜、眠る前にやってみる
- 気になることがある、やりたいことや目標がある→朝起きたらやってみる
と良いようです。
きなこ
個人的には、よく↓のロルバーンの手帳が使いやすいなと感じています。
・カレンダー部分が少ない
・方眼タイプの無地ページがたくさんある
・リングタイプなので場合よっては切り取れる
ジャーナリングの効能「ストレス発散と気づきの獲得」
一度やってみるととても良くわかりますが、「意外とそんなに書けることが思いつかなかった」りします。
逆にたくさん出てきてしまい手が疲れた…という方は、一体どのように自分が思考を発展させているのか、よく観察してみましょう。
いつも何を考えていた?
- 同じ対象(人や物)のことばかり考えていた
- 人や物は違うのに、最後は同じことを考えていた
(〜しなきゃ、〜はだめ、いつも〜だ、〜しなければいけない、〜できない)
※パターン化していたら、考え方の癖(メンタルブロック)です
一般的にジャーナリングの効能は、メンタルヘルスに効果があると言われているので、言葉にできなかったこと、耐えて抱えすぎていたことが発散されると、かなりすっきりするのではないでしょうか。
また、冷静に書き出したものを見返すことで、客観的に自分の思考を見ることもできます。
「気づき」を得られる、というのもこのジャーナリングの効果であり、実際に手を動かして表現することによって、あなたの中の内惑星が刺激されるかもしれません。
何日か続けることで、書きやすいテーマや「よく使うワード」が見つかるかも
嬉しかったこと、辛かったこと、やりたいこと、やりたくないこと。
対比するテーマを交互にやると始めは書きやすいかもしれません。
そして慣れてくると、よく使うワードやいくらでも書けそうなテーマが見つかることでしょう。
ワードについては、その意味を改めて調べたり、連想される言葉をさらに書き出してみましょう。
なにか、気になっていることややってみたいことがでてくるかもしれません。
テーマが偏っているようであれば、そのテーマを膨らませてさらに書き出してみましょう。
そこからあなたの魂がやってみたいことや、取り組もうとしていることがでてくるかと思います。
もちろん、何も見つからず「ただすっきりした」という場合もあります。
その場合はおそらく、文字や思考をベースに今生の目的や役割を果たす、というタイプではないのかもしれません。
もっとイメージを絵や立体、料理や香りや身体の動きで表現したり、他者と交流してく中で生み出していくタイプかも知れませんね。
きなこ
ジャーナリングから気になるテーマや、メンタルブロックの原因になっているワードが出てくる方もいれば、特にない方もいます。
魂の目的や役割は、色々なかたちであなたの目の前に現れますから、がっかりしなくても大丈夫ですよ!
ジャーナリングで「気づき」を見つけていこう
始めは、ストレスの発散、解消を目的としていたとしても、続けていくことで必ずあなたには、心の余裕、余白が手に入ることでしょう。
静かに心を落ち着けて、「自分に集中する」という時間を取ることになれることで、自然と「気づき」自体も得やすくなっていくからです。
「気づき」とは、大きく衝撃的な出来事からしか得られないわけではなく、日常のちょっとしたことから本当はたくさん得ることができるのですよね。
小さな喜びから、当たり前の自然界の法則。
身近にありすぎて素通りしてしまっていたことに目を、五感を傾けることのできる状態。
ジャーナリングは瞑想のように、そのような状態へ導いてくれるのではないでしょうか。
ぜひ、気になりましたら試してくださいね。