占いで聞いて「出せる答え」と「出せない答え」がありますがご存知ですか?
人の生死や病気(医師法に反する)、ギャンブルや当て物(占術によるかと思いますが、絶対ではないので保証できない)は除きます。
最近、ご相談ごとに増えてきたのですが…
- 〜してもいいですか?/〜してはだめですか?
- 〜のほうがいいですか?/〜はだめなんですか?
- 〜は向いてますか?/〜はやめたほうがいいですか?
きなこ
占いでは「あなたに許可を出す」ということはできませんよー!
これらはすべて、あなたの意思の問題です。
せめて「〜だと思って〜しようと思うのですが(←自分で決めたこと)、(時期的に)いいですか?/だめですか?」ということが望ましいと思います。
相手に許可を求める=相手に保証されたい、相手のせいにしたいということですので、叶えたいことがある方は、特に気をつけて見てくださいね!
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不安が人に「許可を求める」言葉を出させる
ドキリとしますね?
日常で使うとしたらこういう場面でしょうか?
- これ似合ってる?(私のセンスはどう?)
- これ買ったほうがいい?(手に入らなくなる?)
- これやっといたほうがいい?(やらなくてもいいよね?)
占い好きさん
え…?
みんな言うものじゃないの…?
普通、使わないです…?
きなこ
人目が気にならない性格だと、最初から馴染みのない言葉かもしれませんが…
仕事を順序よくこなす人も、あまり使わない言葉かもしれませんね。
(※私の場合は効率的か?または、会話を繋げるために使うことはありますが、自分の意見は決まっています)
自分の意見を固める前に「意見や同意を求めてしまう」のは、失敗したくないという不安感が強い
初めてのこと、経験のないこと、まったくわからないこと。
不得手だと感じるのは、上記のような状態ではないでしょうか?
経験が乏しいから「失敗してしまう」。
これは当たり前のことです。
小学校に入りたての子どもたちが、時間をかけて学校という場や集団生活、その時間割を身に着けていくように、大人であろうとも、生きていれば「はじめてのこと」「知らないこと」に必ず遭遇するもの。
ただ、世の中は「コスパ」「タイパ」という、「短期間で成功する、取得する、成果をだす=有能」という評価を気にする風潮があります。
実際に、金銭や携わる時間は貴重でもあるため、「損をしたくない」という強い思いを、誰しもが抱えている時代です。
ギャンブル好きな人
確かにスロットもくじも、損はしたくないっすね!
仮想通貨とかFXも損なんて出したくないっす!
きなこ
それはまた別問題なので「ギャンブルで損をしたくない」は除きます。そして適度に楽しめないなら、既に中毒症状なのでしかるべきところで診察を受けましょうね…
不安の原因はどこにある?なぜ他人の意見を自分の意見より尊重するのか
失敗したくない、損をしたくないという不安。
これは人が失敗して「死にたくない」、損をして「死にたくない」という肉体本能の部分もあるかと思います。
しかしそんな、誰もが持っている本能のせいだとするには、「自分の意見が持てない人」が多すぎます。
- 〜してもいいですか?/〜してはだめですか?
- 〜のほうがいいですか?/〜はだめなんですか?
- 〜は向いてますか?/〜はやめたほうがいいですか?
これはおそらくですが、
- 他人に否定されすぎてきた(いつも自分は間違っている)
- 他人(世間)が認める答えを選ばなければいけない(悪/不正解)
という観念(あなたがそうであると信じている、考えていること)が強いからなのではないでしょうか?
相手に許可を求めてしまう理由
自分に自信がない(意見を持てない→選択・決定ができない)
- 自分は正解を選べない
- 自分が選ぶこと(意見や希望、欲求)は世間に認められない
という観念が強いため
占いの前に、自分の意見を持つことに「善・悪や正解・不正解」はないことを意識しよう
別に占いに対して、「求める成果が出やすい方法」や「時期」を聞くのは良いのです。
ただ漠然と、「私にとって【よい】のはどれ?」という意味で聞くのはナンセンスということなのです。
まずは、「私が自分のやること、選ぶことに自信が持てないので選んでください」と言っているのだと気づきましょう。
そしてそれは、あなたが「悪い」のではなく、「他者の意見や雰囲気を自分よりも尊重する生活」を長く過ごしてきたために、自然と身についてしまった『思考のクセ』なのです。
相手に意見を委ねる思考となる理由
他者・世間の意見をなによりも尊重しなければいけない環境や生活にいたため
- みんなと同じでないとだめ
- 周りが喜ぶ選択や行動をとらないだめ
→不安の正体は、「自分より周囲の望む行動や結果を選べないかもしれない」という思考のクセ
占い好きさん
た、確かに…!
なんかみんなと違うことをしたら仲間はずれにされたり、無駄だって叩かれたりしそうで気にしてたかも…
きなこ
家族や友人恋人、会社の人と協力関係を結ぶためには、確かに「同調」や「共感」は大切です。
けれど、なにかを「やってみたい」「こうしたい」「こう思う」というような、あなた個人の意見や思考に優劣はないのですよ。
占いをするなら「あなたがやりたいこと」から相談内容を見つけよう
自己分析(能力や性格など)ではなく、「悩みや相談を解決する目的」として占いを使うならば、ぜひ、善悪や優劣、正解不正解という二極化した問題を考えないようにしてみてください。
占いを有効活用するための考え方
- 〜をやりたい(自分の欲求や気持ち、行動を後押しするもの)
- こう(イメージや状態)なりたい(自分が心地よい、テンションが上がる状態)
- こうなってほしい(自分が過ごしたい場所やあり方)
主語は必ず「自分」です。
そしてあなたの望み(願い)に、占いは「許可を出す」ものではありません。
(※時期読みができる占い師さんだと、おすすめや我慢の時を教えてくれますが)
何をしたいのか?
どうなりたいのか?
それを相手に「いいか?悪いか?」で聞いたところで、全て相手の好みの回答が返ってくるだけです。
相手からもらう「許可」では、満足はできない
たとえば、よくある「職業」の問題です。
許可が欲しい人
私はウェブデザイナーの適正がありますか?
双子座だし、コツコツやるプログラマーよりもデザインに力を入れたほうがいいのでしょうか?
一般的に、
・太陽が双子座→素早い情報のやりとり、収集の適正が高い
と考えると、1つの案件にじっくり集中する職種よりは、複数の案件や複数名とやりとりする機会が多いほうが、飽きずに対応できることでしょう。
しかしもしも、
・水星は牡牛座だった→損得勘定がしっかりしている。安定した給与や、突発的トラブルには弱い。
→移り変わりの激しいIT業界で頑張るには、取引先が官公庁や金融機関など安定した受注が見込めることが大切かも。
→職場コミュニケーションは、人の出入りが激しい・頻繁にチャットが飛び支うなどがストレスにならないか?
など、必ずしも「〇〇な性質がある」から、「〇〇向いていますか?/〇〇していいですか?」と断定できない場合がほとんどです。
※この仕事に関する適性は、ジオセントリックチャート(一般的な星占い)に基づきます。
失敗したくない人
じゃあどうしたらいいんですか?
やらないほうがいいんですか?
あ!?
良い/悪いだけで考えちゃうってこのことですか!?
占い好きさん
そうです。
「〇〇していいですか?」は、やりたかったらやってもいいです。
ただ、せっかく占いで性質や特性を調べて、知ることができたなら、『どうやって活かせば良いのか?』と聞いてみるとよいかと思います。
占いで「安心が欲しい」なら、考え方にクセがないか確認しよう!
せっかく事態を変えたいと、「占い」を材料に選んだのならば、有効活用をしてゆきましょう。
特に星占いは、読もうと思えばいろんな情報が拾えてしまいますから、漠然とした悩みや相談は、鑑定よりも「カウンセリング」に近くなります。
何を聞きたいのか?
ぼんやりしていると、時間制の占いでは時間切れ=消化不良となりますので、まずはご自分のなかで、「悩みの検討」をつけておくといいかもしれませんね。
占い好きさん
ネガティブなクセがあるのはわかったけど、一人でしっかり質問を考えられるかな…
きなこ
大丈夫!多くの占い師さんは、依頼者様のお話を聞いて(ヒアリング)をして、「どんな質問に対してどのように占うか」を提案してくれます。
鑑定を受けたいけれど、質問が漠然としている場合は、「事前にどうやって聞けばいいか言葉が見つからないのですが…」と状況や悩み事を相談してくださいね。
占いは、気づいてないことを気づかせてくれるツールであり、自分を見つめる鏡でもあります。
「占いを無駄にしない」ためにも(あなたの必要とする経験に、「無駄を知る」必要があったのならまた別ですよ?)、
- 安心を得るために、占いに「許可を求めない」
- まずは素直な自分の気持ち・欲求を認める
ことを意識してみてくださいね。
それでは!
楽しい占いライフをお送りください!
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